精密根管治療
精密根管治療(マイクロエンドサージェリー)
正確な根管治療には
以下の3つのコンセプトが
最低限必要であるということ
無菌的処置 ラバーダム
新たな細菌感染を根管内に流入させずに、根管内の細菌を除去していく必要があります。
そのためには、ラバーダムと言われる装置を歯に装着します。この装置を術中装着することで口腔内の唾液を術野に侵入させることを防ぎます。
洗 浄
洗浄には2つあり、機械的洗浄と化学的洗浄が必要になります。
簡単に言うと、機械的洗浄とは削って綺麗にするもの、化学的洗浄は薬剤を使った洗浄です。
機械的洗浄とは、器具(ファイルや超音波チップ)を用いて物理的に感染源を除去する方法です。根管内は非常に複雑な形態をしているため、機械的洗浄だけでは感染を除去するのに不十分とされています。
また、歯を削れば細菌数は減少しますが、歯は削った量に比例して弱くなります。歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使って必要最低限の量の歯を削り、効率的に細菌数を減少させます。そして、洗浄液(2.5%次亜塩素酸と17%無機的溶解剤(EDTA))を使いさらに細菌数を減らす化学的洗浄を併用します。
緊密な封鎖
歯の内部にある根管の形をきれいに整え、ガッタパーチャという材料を詰め込むことで歯の内部を密閉して細菌が繁殖する場を無くし、歯髄にまで及んだ感染症を無害化することを目的としています
マイクロスコープの
使用だけでは不十分
マイクロスコープは、治療に用いることで肉眼では見逃してしまうような小さな根管や、
微細な感染物を目視できるようになるので、根管治療には必須の機材と考えられています。
ただマイクロスコープは「見る為のアイテム」であって、直接的に根管治療の成功率を上げるのは10%程度と言われています。またマイクロスコープは使用に慣れていないと意味がありません。ミラーテクニックが重要になりますので熟練した歯科医師が使用しないと事故を誘発する可能性もあります。
実際、マイクロスコープが開発される前の根管治療の成功率よりも5~10%ほどしか向上していません。
マイクロスコープを使用するだけで成功率が上がるのではなく、全ての無菌的な処置、治療のコンセプトを徹底して守る事で成功率を上げることができ、予知性の高い治療につながります。
精密な撮影が可能なCT
当院で行う精密根管治療では、CT撮影により、3次元的に歯の神経の位置を調べたり、
マイクロスコープを用いて
神経の管を探し出すことで、このような治療後に感染を残す可能性を減らすことができます。
医療法人社団まごころ会 うかい歯科
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